悲しみの果て・・・

日記

気付けば深夜の2時を過ぎていた。終わり良ければ全てよしという言葉があるように、今日は彼女とご飯に行く約束をしていた。昨日から楽しみにしていた掛け替えのない時間だ。

まさかこんな事になるとはお互いに想像もしなかっただろう・・・。

私は仕事が忙しくて集合時刻をとっくに過ぎていた。彼女から多くのメールが入ってくるが、優しいメールが並んでいた。仕事が終わった直後に慌てて返信をして合流する事になった。今日は4連休のど真ん中というのもあり、店は客で満席だった。いつものように彼女の提案で、私と彼女は2店舗回ったが、どちらもダメだった。

お互いに空腹状態でもあり、仕事や日常の精神的ダメージがピークに達していたのだろう。ふとした会話から私達の空間は地獄へと変わった。

「前にこういう状態になった時は怒ってたのにな〜。あの時は悲しかったな〜。」

と彼女が不意に言ってきた。

「何年前の話よ。」と私は返答した。

「あの時の事をごめんって言ってくれないの?」

「何年前の話?」私はだいぶん前にそういう事を言った記憶はあるが最近はなかった。

「そこを素直にごめんって言ってくれたらいいんやん。」彼女が押してくる。

「だいぶん前なのに?もういいやん。」

「・・・・・・。」

「ごめんね。」「ごめんね。」既に彼女の耳には届いていなかった。

いつもなら私も落ち着いて歯止めを効かす部分だと理解していたが、ここ何日か仕事が忙しいのと誰にも話せない事が続いていた為にピークを達していた。

道中の会話は一切なく、彼女の逆鱗に触れたのは言うまでもなかった。

店に着き、席に座り料理の注文をする。既に彼女が怒っているのは一目瞭然だ。

(・・・やっちゃったな〜。今日のご飯は何を食べても美味しくないだろうな〜。)

(とりあえずさっきの事に関しては、納得していない部分もあるし、怒っている部分に触れないように、別の部分を謝ろう。)

少しでも落ち着いたムードでご飯を食べて溜まった疲れを癒したかった。これが甘かったのだ。

「遅刻してごめんね・・・。」

この言葉に彼女は完全に激怒した。

「そこが謝れて、なんでさっきの事が謝られんの!?」

泣きながら怒ってラーメンを食べる。いかにも早く店から出て帰りたそうだった。

「早く食べて。」彼女がそう言う。

もう私の中で食べても味がしなかった。ゴムを食べているようだった。何を食べても味がしない。頭の中のスイッチが切れてしまったのだ。

少しでも楽しくご飯を食べたくて私は謝るからちゃんと話をして欲しいと彼女に伝えた。

「今のままじゃ頭が整理できんからとりあえず食べて。整理する時間もくれないの?」

更に彼女は激怒する。

私の頭の中でプツリと糸が切れた。こうなってしまってはどうしようもなかった。

いつものパターンである。彼女は最後まで自分が激怒して怒り終わらないとスッキリはしない。この時はいつも最後まで言われ続ける。

本来なら謝罪をしたり言い合ったりするのだが、疲れてしまっている私にはもう何も出来なかった。

涙と激怒の食事は終わり、場所を移動して会う事になったが私の中にはポッカリと穴が開いてしまっていた。

(今から会って何を話せばいいのか・・・。彼女は機嫌が戻っていそうだったが、私は言われて何も解決はしていない・・・。食事の時に話したかった事も言えない・・・。)

色々と考えながら、移動した場所に到着したが会話は出来なかった。何も話が出来なくて涙が溢れて私は叫んだ。

「またこれか・・・。いつもそう・・・。」

彼女から冷たい言葉が出る。

「それなら私のせいやな?私が全部悪いんやね!今何の為に会ってるん?私は元に戻って来てたよね?機嫌悪くしてるのはそっちやん!」

2度目の逆鱗に触れる。

(だって全部怒って話してスッキリしてたやん。俺何も話出来てないし、ご飯も食べた気がせんかったし・・・。)

私は言葉を噛み締めた・・・。

最後まで話す事も触れる事も優しい言葉もなかった・・・。車の中に残ったのは激怒された高い声、すすり泣く声、溜息・・・。

彼女も忙しいのにと言っていたので、彼女に帰って方が良いと伝えて彼女は帰っていった。

私は1人残り、車の中でただひたすらにぼーっと考え事をする。精神的に次に繋げる事ができなかったからだ。

最近夜になると考えることはいつも時間だ。

(あと、6時間後には仕事場へ行ってる。また怒鳴られる。気を遣う。上手く回らない。)

だんだんと自分の心が閉ざされていくのが分かる。

最近ニュースで芸能人が自殺したのを見た。私も年齢が近い為、少し気になるニュースではあった。

(明日も仕事、明後日も仕事・・・。話す上司もいないし、部下もいない。親に話もできない・・・。)

もう私に生きる理由はなくなっているような気がする。まだ少しだけ自我が残っているのもあるから明日は仕事に行こうと思う。

だが、もう私には話す人がいないのかもしれない・・・。仕事の話をしたいと言うよりかは気疲ればかりでもう人に会いたくない状態なのかもしれない。

不満があったら話をしてって言われても話を出来ないのは恐らく上司や顧客に対する行動がハードスケジュールだからだろう。

彼女とくっついたり、ゆっくり話をしたり、笑ったりと言うのも恐らく当分ないだろう。私の心はもう閉じる寸前ではある。そんなに気持ちも強くはない。

この話をすればまた怒って整理がまだ出来ていないというのは意味がわからないと怒られるに違いない・・・。

自分の中に留めてゆっくりと眠る事にしよう。私は1人の方がいいのかもしれない。精神的な部分もあるのか、最近目が見えなくなる事がある。目の前に黒い線が走ったと思えば、目の前が真っ暗になったりする。

出来る事ならば良い景色のまま全ての終わりを迎えたい。

まだ1日の状況と明日の状況がグルグルと頭を駆け巡る。時刻は3時を迎えようとしている。明日の起床は6時である。

少しでも眠りにつくことにしようと思う。雨と雷が激しくなってくる前に・・・。

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