幸せ

小説

長く黒い髪をなびかせて、今日も私の車に乗ってくる。清楚な感じの彼女は今日も輝きを放っていた。

童顔で優しそうな顔をしている彼女だが、物言いはいつもはっきりとしている。

今日は私にとって凄く大切な1日なのである。1週間の頑張りはこの日の為にあるといっても過言ではなかった。

私は彼女の仕草をいつも見ている。

少し怒った時はほっぺたを膨らませ、楽しい時はいつも笑っている。喜怒哀楽が表に良く出てくる彼女の顔が私は大好きだった。

歩く姿は歩幅が小さく可愛らしい姿だ。時には振り返って私がいるか確認をしてくる。

私は前を歩いている時に何回も振り返る彼女を見て、思われているなと感じていた。

彼女は化粧をしない。というよりも私が断った。

化粧をしていなくても、彼女は美しく凛々しい姿だからだ。

本人は自信がないみたいだからいつも私に、

「化粧をした方がいい?」

というような事を聞いてくる。

(必要ないのにな・・・)と私は思っている。

彼女にはいつも感謝をしていた。料理を作ってくれる事や、何かをしてくれる事はもちろんなのだが、彼女という存在が隣に居てくれる事が何よりも嬉しく、何よりも大切である。

私は心配性だから、彼女に少しでも何かあると気にして不安になる。

怪我をしたりとか、寝れないとか、そういう類のものである。

どうしても私がしっかりしていないからかなと解釈をしてしまう。

彼女はそうではないと言うが、私の日頃の行いが悪いせいもあるだろう。

私は彼女の事を大切にしている。失う事が怖い。

だが、何が起こるかは本当に分からない。だからこそ、はっきりといつも物事を伝えるようにしている。

今日ももうすぐ仕事が終わり、帰ってくるだろう。

私も仕事が終わり、疲れはピークを既に迎えてはいるが、笑顔で彼女を迎えたい。

少しでも笑っている時間を大切にしたいと思う。

彼女の瞳から涙が流れないように、私は精一杯彼女に尽くそうと思う。

いつか柵(しがらみ)もなく、周りから見られる事もなく、彼女と2人だけの世界の為に日々頑張っていきたい。

幸せを掴む為に・・・。


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