(もうすぐ7年か〜。)
私は日課のランニングをしながらふと思った。彼女と付き合ってから7年が経とうとしていた。
早かったような、長かったような考えると色々な思い出が蘇ってくる時間だ。
最近になって少しマンネリ化しているような気がしていた。
(7年も経ったらマンネリ化もするかな・・・。)
1人部屋で軽く溜息をついた。
彼女は今忙しい時間を歩いている。私よりも険しく厳しい道であるだろう。
手を差し伸べてあげたいが、彼女自身の戦いとなるので話を聞いてあげる事しかできない。
それもあってか、彼女にかまってもらえなくなっているのは事実である。
(世の中の男性はこの時どうするのかな?やっぱりこういうところから別れや離婚とか、浮気に繋がっていくのかな・・・。)
不安しかない私は少し焦りを感じていた。
最近、毎日朝のランニングのペースが早い。気を紛らわしたいからなのか、考え事をしたくないからなのかは自分でも整理できていないのだが、きっとどちらかだろう。
私にも不安や迷い、相談したい事はあるが彼女の出来事が大きすぎて私の入る隙は少しもなかった。
考えれば考えるほど、彼女に触れる事や声を掛ける言葉など、なんでもない事が出来なくなっていく。
(このままじゃダメだな・・・。)
何か変化をつけなければ、この悪い状況を抜け出せないような気がしていた。
どこか旅行でも行きたいが、時間がなく仕事に追われる毎日になっていた。
私は悪循環になっているような気がしていた。いわゆる、負のスパイラルである。
自分1人で気を紛らわそうと物欲に走ってはみたが、少し嬉しいだけで気が晴れるわけではない。
7年もの時が立てば色々と変わってくるだろう。私と彼女も大きく変わっている。
彼女の言葉にも今はそれどころじゃないという表現が沢山出てくる。大変で気持ちに余裕がないと伝わってくるのだ。
(分かっているんだけどな〜・・・。)
そう思いながら、空を見上げた。まだ明け方で月が薄らと見えていた。
私は今日も1日この気分で頑張らなければいけない。しかし、いつかまたもと通りになれる日が来るだろう。
私はピンクに包まれる彼女のオーラを見ていつもほっとした気分になる。そのオーラに灰色が混ざらないように注意しなくてはならない・・・。
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