禁じられた愛

小説

(いつだっただろうか・・・。)

何度も肌と肌を重ね合わせ、愛を確かめ合った彼女を今日も抱いた。

この時間、この日々が無くなってしまうのをいつしか怖く思えてきた。

彼女と初めて出会ったのは本当に偶然だった。サークルでたまたま挨拶を交わした程度だった。

凄く可愛げな笑顔の奥に、何故か悲しげな雰囲気を身に纏い、寂しげな瞳をしていた。

私は彼女のその状態を忘れられなかった。

なんとか連絡を取りたいと思って、色んな所から話を聞いてやっと連絡が取れたのである。

彼女が既婚者であるというのは言うまでもなかった。

私の力で少しでも不安を拭い去ることができれば・・・。そう思いながら連絡をしたのである。

意気投合した理由は色々あったとは思うが、恐らく波長があったのであろう。

彼女とは正反対な部分が多いが、そういう部分では争いが少なく、意見としてぶつかる事が何度かあった。

だが、彼女と真剣に話をする事で彼女の思いや行動が良く理解出来た。それは彼女も同じだと私は勝手に想像している。

笑うタイミング、泣くタイミング、怒るタイミング。様々なタイミングがあるが、私は全て汲み取る事ができていた。それは当然機械的ではなく、彼女の行動や感情をずっと考えているからかもしれない。

いつしか、彼女の不安を拭い去るどころか愛情が芽生えていた。

最初は本当にこの気持ちが私も不安でどうしていいかわからなかったが、悩んでも仕方ないと思っていた。

不器用な自分だから表現は出来ないが、一言で言うならば隣に居て欲しいと強く思うようになっていた。

私はこの歳になって初めて愛というものを知った気がする。

私が何も思っていなくても、私を気にかけて考えてくれている。それは私も同じで、何もないのに連絡が来なかったりすると不安になり、何かあったのかと考えてしまう。束縛しているつもりはないが、心から彼女を求めている感じがしていた。

そう考えながら、初めて出会ってからいつの間にか10年が経った。世間はもう飽きて来たのではないかと言うだろう。だが現実は真逆になっている。

お互いが求めてお互いが支え合える、良い関係だと私は思う。

物欲というものが人はあるが私達には、特に私にはそれが無い。無くなってきたと言った方が正しい。

彼女が居ればそれでいいと思う毎日になっているのだ。

彼女との時間の為にお金を使う。それが私の今の幸せだと自分自身で思う。

彼女は私に対して納得していない部分もどこかにあるかもしれない。不満もあるかもしれない。遊びに行く服さえまともに用意出来ない自分が少し不甲斐ない気もする。

だが、そんな事も気にならないぐらい彼女の広く大きな優しさに私は心を奪われているのである。

彼女は歳の差をいつも気にする。

私はこの歳の差だからかもと考えてしまう。

この禁じられた愛はいつか終わってしまうのだろうか。

結ばれるのだろうか・・・。

今は彼女と会えない時間に胸を締め付けられる。苦しくなる・・・。

彼女に会いたい・・・。

触れていたい・・・。

1分1秒離れたくない。

だが、時間は待ってはくれないのだ。

私はいつかこの恋が結ばれると信じ、願いながら今日を生きている。

例え結果がどうなっても、一生忘れる事の出来ない存在となるだろう。

もうこのような素晴らしい女性には2度と出会えないと私は感じている。

この禁じられた恋が結ばれる事を私は信じ願っている・・・。

愛という感情に包まれながら。

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