会えない

小説

私は今、出張で東京に来ている。このコロナ禍に呑み込まれている状況の東京だ。

出張に来ると、会社の上司以外はいつも心配の連絡をしてくれる。

道中ずっと凄く心配をしてくれるのだ。

特に親と彼女からは何時間か毎にLINEが入ってくる。

ピロン〜♪

彼女からのLINEだった。

「もう着いた?大丈夫?眠くない?」

ピロン〜♪

次は親からだ。

「今どこでしょうか?到着しましたか?」

私はこのLINEを見ながら、これだけ愛されているんだなと感じていた。

精神的に弱い私は学生の時はもちろん、社会人になった当初もすぐに死にたいと言葉に出していた。

それは言葉だけでなく、行動に移る勢いすらあった。

でも、それは私が私自身の事だけしか考えていなくて他の人の事を考えていないからだと最近分かった。

家庭を持った社会人はその領域に辿り着くのがきっと早いのであろう。

だが、早くに家庭を持った人は自分自身を大切にしていなかったか、遊び足りなかったのか、そっちの方向で問題が多く発生するみたいだ。

まあ、兎にも角にも私は今多くの方から愛されていると実感できている。

少しずつではあるが、人への貢献という上司の言い放つキーワードが言葉での理解だけでなく、行動での理解に変化していってると私自身が実感している。

 

上司はいつも怒ってばかりの人間だ。一体何にストレスを溜めているのか、どこでスイッチが入るのか全くの謎である。ただ、亀の甲より年の功と言われるように様々な経験をしてきた上司の言葉には重みがあり、少しではあるが参考にしなければいけない部分があると私は感じている。

私は今になって、本当に多くの事を学べていると実感している。特に身近にいる彼女という存在は私をいつも変化させてくれる。それは彼女からしても同じだそうだ。私が彼女に変化をもたらしているという。

自分色に染まると言われる事があるが、私は彼女と同化していってるという表現の方が正しいのではないかと感じる。彼女は彼女であり、私は私だ。だが間に結ばれるものが多く、助け合って生きていかなければいけない。相手の事を思い、自分の思いを重ね合わせる。そういう素晴らしい事を今学んでいると感じる。

多くの人は学ぶ事を捨てる、学ぶ事を忘れて楽な方向へ逃げる。これが人間というものだ。

結婚をしても、嫁からの攻撃に別の女性に逃げて離婚。

仕事をしてて、嫌になったら別の人へ仕事を振る。

勉強をしてても、面白くないからと携帯のゲームへ。

全て楽な方向へ逃げている。私もそうであった。だが、これは必ず自分に帰ってくるものである。社会人の今になって恥ずかしさが一気に押し寄せてくる。私は周りに助けられてその恥ずかしい部分を隠す事が出来ている。

社会人になってから時間が経過して今に至るが、私は逃げる事をほとんどしなくなった気がする。それは凄くしんどい事で、コツコツとしか成果が出ない。日進月歩ではあるが、それは確実に私自身の人間としてのスキルアップが出来ていると実感できる。いつか私自身が花を咲かせるように自分で応援している。

明日もまた彼女に会えない日々だ。私は気持ちをグッと抑えて、自分を成長させる為にもこの出張を成功させなければいけない。今日も素晴らしい経験をした。きっと明日に繋がると私は信じている。

今も彼女とメールをしている。

私の視界が真っ暗になっていくまで・・・。

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