旅行

小説

まさかの出来事だった。ブラック企業に勤める私に代休ではあるが休暇が取れた事は。

すぐに旅行の計画を立て、私は大切な人と出掛ける事にした。

私の心は表に出てしまう程、弾んでいた。それもそのはず、2日間もずっと離れずに大切な人と居れるからだ。このような事は1年通しても1回あるかないかだ。

車に乗り込んで来た私の大切な人はとても嬉しそうな顔をしていた。私同様にこの幸せな時を待ち望んでいたのだろう。

私はすぐに車を走らせた。行き先はみかんが名産となっている場所だった。北へ行ってしまうと凍結などの心配もある為、彼女が考えてくれた場所だ。

私は行き先を決めるのは苦手だが、彼女は旅行に慣れていた。すぐに観光名所や宿泊先を調べて教えてくれる。私も宿泊する場所には多少のこだわりや、極力離れたくないという気持ちが強かった為、調べてくれた宿泊先や観光場所は確認した。

道中は楽しい話や景色で会話が途切れる事はなかった。なんせ、待ち望んでいた休みだったのだから。

行き先や各地を見たりするという事に興味はあまりなかった。彼女と一緒に居れる幸せ、彼女が楽しんでいる所を見る幸せが私は欲しかった。この2日間でずっと彼女の笑顔を見れた気がする。

生活をする上でお金や環境というものは非常に大切だとは思うが、それ以上に人への思いやりや感情というのは大切なのではないかと私は感じる。彼女とではなかったら、今回の旅行も行かなかっただろう。観光場所も山道で何もなく、温泉しかない。宿泊先も温泉でゆったり出来るが、そこ以外には何もない。そういう場所ではあった。知り合いと行った場合は文句どころではなかっただろう。

彼女といる空間は本当に気持ちを落ち着かせてくれる。場所はどこでも良くて、ただ隣に居てくれる事が何よりも大きい存在なんだろう。いつも振り向いては笑顔を見せてくれる。すぐに寄り添ってくれる。そんな存在なのだ。

しかし、時は早いもので2日間はあっという間に終わってしまった。離れなければいけないという気持ちが寂しさを呼んでくる。彼女の口数が減っていく・・・。私は我慢をしていた。自分が悲しい思いをしてしまうと、彼女はもっと寂しくなってしまうと。笑って誤魔化した。本当は離れたくない気持ちでいっぱいだった。2日間一緒に居た時間は忘れられない時間だ。この幸せは本当に大切な宝物だろう。

今も写真を見返している。この場所に2人で行ったという記憶を残す為に。

これからも2人で過ごす時間は増えるかもしれない。私は喧嘩したり、楽しく笑ったりと一緒に過ごしているという実感があるこの状態が本当に大好きだ。これからもずっと一緒に居たいと願っている。彼女はそう思っているだろうか・・・。

きっと怒られると思うが、今から書く事はここだけの話にしておこうと思う。

旅行や趣味など沢山あって一緒にやれたら楽しいという人は沢山いるが、私はそういう事に全く興味はない。それなら生活に必要なものを買うし、ITの為に時代に遅れないようにする事に興味がある。私は彼女と一緒に何かしたいという訳ではなく、彼女という人物が大好きなのだ。だから旅行も元々は好きではなかったが、彼女と行ける旅行は幸せを感じる。彼女依存症だと私は思う。

だが、その仕草や容姿、性格などどれをとっても私の中では世界一綺麗で美しい存在だと思っている。それが歳を重ねておじいさんやおばあさんになったとしても彼女が世界一なのは変わりないだろう。全てにおいて綺麗という言葉が1番似合っていると私は感じている。

また毎日の生活が始まる。今度は彼女の手料理を食べさせてもらいたいと考えている。味が美味しいのはもちろんだが、あの柔らかい雰囲気とホッとする味は彼女が作らないと出ない感じだ。

旅行から帰ってきた私達は今日も身を削って働かなければいけない・・・・

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