小説 SNSの真実③

小説

ホームルーム、1時間と終わった次の休み時間だった。俺はいつものように携帯電話を取り出してフレンドを見ていると、フレンドの中のメッセージが入ってきた。

(私が指示する課題を今日から行って下さい。課題を無視すると教室の友達が1人ずつ減っていきます。制限時間は日付が変わる0時まで。今日の課題は、「女子生徒と手を繋げ」)

(ん?なんだこれ?差出人は不明で、あだ名は教室の魔術師?)


変なメッセージにいたずらかなと興味すら示さなかった。たけしが俺の携帯を後ろから覗き込んできた。


「ん?なんだそれ?誰かのいたずらメールか?」

「おい笑 勝手に除くなよ笑」

「変な課題出されてるな。俺には来てないぞ?」

「たけしもフレンドやってんの?」

「もちろん!交換するか?」

俺とたけしはフレンドのIDを交換して、SNSの中でも友達となった。そのまま話は終わってしまったが、どうしてもメッセージの内容が頭から離れなかった。

(あれは本当にいたずらなのか?いたずらじゃなかったら本当に誰か減ってしまうのか?)

学校の帰り道もメッセージの事を考えていると、後ろから「ワッ!!」と叫ばれて背中を押された。余りにも大きな声と急なタイミングでビックリして、振り返った。

「なんだ〜・・・ゆかか〜。」

「なんだはないでしょ?ぼーっとなんか考えてたから。」

「ちょっと色々あってねー。」

俺はそう言いながら、ゆかにフレンドで送られてきたメッセージを見せた。

「これなんだけどさー。」

ゆかはそのメッセージを見た途端に目を丸くした。

「・・・これ。いつ送られてきたの?」

「今日の1限後の休み時間だよー。」

ゆかはメッセージを見てから顔が真っ青になっていた。


「このメッセージの事、知ってるの?」


俺が尋ねると、


「ん〜?知らないな〜。ごめん。今日用事あるから先に帰るね。」


そう言うと、ゆかは慌てて帰っていった。この時もっとしっかりと聞いていれば、事件など起きなかったかも知れない。


家に帰り、いつものように風呂に浸かり今日は何も考えずに寝る事にした。


(疲れた・・・。)


ウトウトして、もうすぐ眠ってしまいそうな時に時計の針が0時を差した。

「ピコン。」


フレンドのメッセージが入る音がした。


(誰だ?こんな遅くに。)



携帯電話を見て、フレンドを開いてみた。


(課題達成出来ず。さとるを減らします。)



さとるはクラスメイトの1人だった。


(またいたずらかよ。もう寝よ。)


朝起きると何も変化はなく、いつも通りの毎日だった。ただ、ゆかからはメールも来ず朝の電車も同じではなかった。



俺が教室に入り、ホームルームが始まる時間ギリギリにゆかが入ってきた。



「重要な話があるから全員席につけ!」



担任の先生が声を荒げて全員を席に着かせた。



「実は・・・さとるの事なんだが・・・。今日、自分の部屋で亡くなっていたそうだ・・・。自殺をしたらしい・・・。何が原因かは分からないが、部屋で首を吊っているところを発見されたそうだ・・・。先生は今からさとるの所に行くから、今からは自習とする。全員静かに自習しておくように!」



俺はその場で何も考えられなくなり、ただ時間だけが過ぎていった・・・。


④話へ続く


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