小説 SNSの真実④

小説

「なんでさとるが・・・。」

俺は訳が分からなくなり、ぼーっとしたまんまだった。


さとるはクラスの中ではムードメーカー的な存在の1人だった。自殺をするなど考えもしないような存在だった。


俺はもちろんの事、クラスの全員が不思議に思っていたのだ。

「かつや、どう思う?」

たけしが尋ねてきた。

「どうと言われても、そんな奴ではなかったし・・・。なぁ、ゆか?」

近くに居たゆかに話を振ると、ゆかは一瞬考え事をしていたようだったが、遅れて返事をしてきた。

「そうだよね。私もびっくりだよ・・・。」

青白い顔をしているゆかを見て俺は不思議に思った。

「実はさ・・・。」

たけしが急に口を開いた。

「かつやのフレンドに変なメールが送られて来ただろ?あれ、俺にも送られて来てるんだよね。」

俺はびっくりした。

「どうして言わないんだよ!」

「怒んなよ。俺も最初はただの悪戯だと思ってたんだよ。けど、こんな事になるなんて。」

「こんな事ってどういう事だよ?」

俺が不思議な顔をして聞く。

「さとるが死んでしまったのと関係あるんじゃないのか?」

たけしがそういうと、俺は確かにそうかもしれないと文章を読み直した。

「私が指示する課題を行ってください。課題を無視すると教室の友達が1人ずつ減っていく・・・。つまり1人ずつ死んでしまうという事か・・・。」

俺がそういうとゆかが俺の携帯を覗き込んだ。

「課題は女子生徒と手を繋げなんだね。誰か1人でも繋いでいたら良いって事かな?」

そう言いながら首を傾げていた。

「ゆかのフレンドには来ていないのかよ?」

たけしがそう言うと、

「私の所には来ていないんだよね〜。」

ゆかは不思議そうに自分の携帯を見ていた。

「クラス全員に聞いてみようぜ。」

俺が言うと、そうしようとたけしとゆかも頷いた。

「やっぱり全員来てるんじゃないか。」

「来てないのはゆかだけか・・・。」

俺とたけしが不思議そうな顔でゆかを見る。

「・・・もしかして2人とも、私を疑っている?」

ゆかが泣きそうな顔でこちらを見ていた。

「疑ってはいないけど、でも不思議じゃね?」

たけしが強い口調で言った。

「もうやめようぜ。ゆかを疑っても何にもならない。」

俺がそう言った途端、ゆかは泣きながら教室を出て行った。

「おい!ゆか!」

慌てて教室を出たが、もう既にゆかの姿はなかった。

「たけし!なんて事言うんだよ!」

俺が怒ると、

「悪かったって。明日ちゃんと謝るよ。」

その数秒後だった。全員のフレンドの通知音が教室に鳴り響いた。

(1人減りましたが、お気持ちは如何でしたでしょうか?まだ信じていない方がいるようなので、次の課題を発表します。次の課題は「女子生徒と接吻をする事。」です。頑張っていきましょう。)

俺たちは全員携帯を見たまま呆然と立ち尽くしていた。

「おい。接吻なんて。」

「誰と誰がするんだよ。」

「付き合ってる奴がしたら良いんじゃね?」

教室中で色んな言葉が交差する。

「みんな落ち着けって!!」

俺は叫んだけど、無駄だった。

「とりあえず先生に相談してみるのはどうだろうか?」

委員長がすかさず言葉を発した。

「それは良いかもしれない。一度話をしてみよう。」

たけしが言葉を発し終えた瞬間にフレンドがなった。

(ちなみに教室以外の生徒や先生に話をすると、その時点で1人いなくなるので注意してください。)

俺達は誰かに見られているようだった。

「昨日の事は偶然かもしれない。それにキスぐらい誰かするだろ?俺は帰るよ。」

クラスメイトの髙橋はそう言うと教室を出て行った。

その言葉と行動に続いてほとんどのクラスメイトが帰ってしまった。

俺はただただゆかの事が心配なのと、不可解な文章とメールに頭がいっぱいになっていた。

ここから次から次へと犠牲者が出る事も知らずに・・・。


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